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お気楽主婦はるひがつれづれに書く映画レヴューや書評です。
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ゴジラVSガメラか、はたまたフレディVSジェイソンか。


座頭市と用心棒/1970年劇場公開/製作:勝プロダクション 配給:大映/【amazon】

 去年フランスへ旅行したとき、街のあちらこちらでビートたけし版「座頭市」の宣伝ポスターを見かけた。カンヌのあとの欧州公開ってことで気合いが入ったプロモーションだったのだろう。
 そう云えば「座頭市」公開のとき、たけしが「座頭市」を演るにあたって、「勝さんが生きてらしたら何て云うと思いますか?」のレポーターの問いに「勝さんが生きてたらやらねえよ!」と答えていたそうだ。まったくごもっとも。

 そもそも「座頭市」という映画は、子母澤寛の「ふところ手帖」というエッセイ集の中に、十ページほど登場する「市」という名のヤクザな座頭のエピソードを元に、犬塚稔が脚色して膨らませ、三隅研次がメガホンをとり、1962年当時大映の看板スターだった勝新太郎の主演で上映され、以降1989年まで26本が制作されたという大ヒット作だ。
 勝新演ずるところの、一見してしがない渡世の按摩風情、しかしその異様な佇まい、得体のしれない不気味さ、盲目にして逆居合斬りの達人、座頭にして悪名高きアウトロー、鉄火場荒らしで無類の女好き……勝新以外に演ずることはありえない、壮絶なキャラだ。それにしても、勝新はほんまに盲目の芝居が巧い。佇まい、居住まい、歩き方、首の傾げ方、そしておそろしく狭隘な間合い。一度見たら忘れられない存在感だ。で、「座頭市」シリーズはTV版をふくめて何作か観ているが、一番強烈なインパクトでもって脳内に焼きついているのが、この「座頭市と用心棒」なのである。何せ、勝新とミフネだ。もう現世では見ることのできない豪華な組み合わせ。これは見なければならぬ。

 今回、市が大暴れする舞台の概要だが……相も変わらず血腥い渡世な市は、昔なじみの梅の香ただよう平穏そのものの蓮華沢の里へやってきたが、村は小仏の政五郎(米倉斉加年)というしょうもないヤクザが幅をきかせ、昔の陰はみじんもなく荒れ放題。おまけに、村を実質的に牛耳っている政五郎の父烏帽子屋弥助(滝沢修)は一見温厚な商人だが、村のどこかに眠っていると伝え聞く埋蔵金探しに躍起になっている、という塩梅。
 そうして、里へ来ていきなり市は政五郎とチャンバラをやらかしたものだから、頭に血ののぼった政五郎は、百両で市を殺ってくれろと用心棒@佐々大作に依頼してしまう。
 この用心棒こと佐々大作がミフネなのだが、たしかに腕はたつもののかなりの物臭野郎で、日がな居酒屋で酒を呑んでは女将の梅乃(若尾文子)を口説いている。しかし、この梅乃を介して市と佐々はなぜか意気投合してしまい、とても殺るか殺られるかなどという殺伐とした雰囲気にはならなかったりする。それもそうだ、のっけから刀を合わせれば話が終わってしまう。美味しいところは最後までとっておかなければ。
 こうして、美味しいところは最後にという流れにのり、弥助・政五郎親子の確執によって、市は弥助、佐々は政五郎に雇われる形で、敵対しながらも妙な信頼関係を結んでいくという話の展開である。

 その後のストーリーはと云うと、「おいおい収拾つくんかいな」と出てくる人物すべての利害がぶつかり合い、騙くらかし合い、殺し合い、目も当てられないほどの血みどろである。金が絡むと人間ここまで浅ましくなるものかとうんざりする。江戸表でエリート侍街道まっしぐらだった弥助のもうひとりの息子三右衛門(細川俊之)が、さっきまで和やかに語らっていた父親弥助と醜く刺し合いながら埋蔵金の金粉の山で争う姿は、まさに地獄絵図。やんちゃが抜けきらないままヤクザになった弟の政五郎の小悪党ぶりなぞまだ可愛い、細川俊之演じるエリートを鼻にかけた青瓢箪が、血でどろどろになりながら金の山を見て豹変する様は、浅ましさと醜さが通常の3倍のスピードという感じだ。
 そんな魑魅魍魎が跋扈する地獄絵図の中、ラストのゴジラVSガメラならぬ勝新VSミフネだけは、別世界のように美しい。このふたりのチャンバラを美しいと思うだなんて……と愕然とするほどだが、そうだ、これまでこの対決を見せんがためにさんざんっぱら引っ張ってきたのではないか。そうか、ふたりを美しく見せるために周りの皆をとんでもなく醜くしたのか、なるほど、と独り言ちながら堪能した私だった。

 私の勝手な独り言は兎も角、ふたりの死闘は映画史上に残る名場面だと云うても過言ではない。平成も16年をカウントした今では絶対に共演が不可能な、勝新とミフネの濃ゆくてかっちょええチャンバラを皆様にもぜひ堪能してほしい。
| つれづれ映画鑑み。 | 23:09 | comments(1) | trackbacks(0) |
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これは観出したら最後まで観てしまうほどおもしろいです。「ガンダムSEED」の福田監督節が炸裂してます。
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