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お気楽主婦はるひがつれづれに書く映画レヴューや書評です。
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悲しいけどこれ、戦争なのよね。


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 PKOの犠牲となったひとりのテロリストの私怨が、東京を戒厳令の布かれた戦争状態へと陥れる。朝の通勤時、忙しなく会社へと向かうサラリーマンの群れと都下のあちらこちらで待機する自衛隊の戦車がすれ違う。
 いつもの見慣れた風景の中にある戦争。後藤隊長がつぶやく「この国はリアルな戦争には狭すぎる」という台詞が、草臥れた市街地を流れる河川の澱のように実に重くのしかかる。
 ……と、パトムービー2のことを書こうとしたのだが、急遽変更して、よしなごとをば。


 巷間では、イラク邦人3名拘束のニュースで持ちきりだ。【asahi.com】
 朝日の記事によれば、「イラク戦争で命を落としたジャーナリストは03年だけで少なくとも19人に上り、今年に入ってからも3月までに7人が死亡している。」とのこと。 兎にも角にも、「自分のやったことに責任をもつ」という言葉の意味を噛みしめる以外にない、というのがまず脳裏によぎる。

 拘束されている3名の家族たちは、「3人が無事戻れるよう自衛隊撤退を含めた「全力の尽力」を求めたことを明らかにし、撤退を否定している小泉首相の姿勢に強く反発した。」らしい。今後世論がどう動くのか、政府は自衛隊の撤退はしないという姿勢を貫くのか、というか11日までに撤退なんて物理的に無理だろ、というその他諸々のことは措くとして、子を思う親兄弟の立場としてみれば、自衛隊撤退を主張する家族の態度はうなずける。だが、どうなのだろう。

 かなり強引かもしれないが、こう置き換えて考えてみる。
 登山家野口健が行っている活動に触発されてか、エベレストに放置されたゴミを回収するボランティア登山に、ナチュラリスト数名がのぞむことにした。彼らは登山に関しては一応の知識はあると標榜してはいるが、エベレストへの登頂ははじめてだった。ベテランの登山家でも避けるという天候にもかかわらず、装備も計画も不十分のまま、「雪山はこわい」という漠然とした覚悟だけを携えて、彼らはチョモランマに向かったが、予想以上の悪天候に見舞われて遭難の憂き目にあってしまった。
 あいにく、捜索のヘリも飛べないような状態、下手をすれば救助隊も雪崩等に巻き込まれて、二次災害を引き起こさんばかりだ。そんな中、遭難者の家族は、救助隊及び日本政府に対して「なんで助けないんだ! あそこに避難しているのはわかっているじゃないか! 早く助けに行かないと死んでしまう!!」と怒りをあらわにした。

 ……書きながら、本当に強引だなとは思ったが、この悲惨なニュースの一報を聞いたときに浮かんだのがこの譬えだった。
 最悪な情勢下であるイラクに今行くということは、誰しも危険きわまりないと考える。しかし、「トラックで走行中に武装勢力に銃撃され生命を落とす」ことは想像できても、「人質にとられて、『人道支援』に来ている自衛隊を撤退させるためのコマに使われる」とまでは考えが及ばない。しかし、しかしである。自分から望んで危険へと飛び込んだ代償は、己の生命と引き替え、あるいはそれ以上の責任を負うのだということを、今回まざまざと思い知らされた。人質となった3名のうち2名は、イラクへの自衛隊派遣には反対だったらしいが、皮肉にも身を挺して自衛隊よ日本へ帰れと己の主張を通そうとしている。
 まさに「悲しいけどこれ、戦争なのよね」である。

 ぶっちゃけ、小泉首相も頭が痛いだろう。今回はさすがに同情する。「こうなったのもあんたの責任だ」などと野党から云われた日にゃ、正直「オレが知るかよ!」だ。「人質を見殺しにするな」とNPOが抗議デモを行っているそうだが、かばいだてをしてくれる人間と同じ数だけ家族に対して抗議の電話やあからさまにイヤガラセをしてくる人間もいるだろう。こうして、まったくの他人である私がブログで好き勝手云っていたりもする。
 つまるところ、家族にものごっつい恥掻かせてるわけだ。親としてはまず「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」と世間様に頭を下げなくてはならない。そのうえで、我が子かわいさで救命の嘆願を衆目の中必死の形相で行わねばならない。非難も覚悟のうえでだ。人質の3名がイラクへ赴いたとき以上の覚悟かもしれない。
 人道支援……人の道とは一体何ぞやと思う今日この頃である。
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